現在は日本の歴史上、最悪の時代だと思います。
国家意識・民族意識を喪失した、精神の奴隷状態になっているからです。
その証拠に日本人は自分で日本を守ろうとしていません。
世界のどんな弱小国家だとしても、自らの国を守ろうとする気概は持っています。
戦後でも明治世代が生きていた昭和の時代はこんなことはありませんでした。
しかしその末期、1980年代から、いわゆる「歴史問題」によって、日本は精神的に弱体化してゆきました。教科書問題、靖国参拝問題、慰安婦問題とどんどん拡大して、現在も続いています。
それは外国の中国・韓国の攻勢によるものですが、基本的には日本人の側が言い出して、外国がそれを積極的に利用したというのが真実です。
彼らは日本人でありながら、日本をいじめ貶めることに熱狂するのですから、その歴史観は正確には「虐日史観」であり、「民族の裏切り者」と言ってよい存在です。
日本の歴史教科書は、いまだに改善されず、虐日メディアが主流を占めています。
したがって、特に若い人々が、悲劇的な現実を正確に認識して、この絶望的状況を覆すために、大いに活躍してもらわなければなりません。
日本人が精神の奴隷状態のままでは、日本という国は滅亡せざるを得ないのです。
昭和18年(1943年)、川崎市生まれ。
東京大学文学部卒業後、同大学大学院人文科学研究科修士課程を修了、
東京大学史料編纂所に勤務「大日本史料」の編纂に従事、同所教授を務めた。
産経新聞「新聞に喝!」や夕刊フジ、雑誌「正論」「WiLL」「月刊テーミス(THEMIS)」等へ寄稿、講演会でも活躍。
代表的な著書に『虐日偽善に狂う朝日新聞―偏見と差別の朝日的思考と精神構造』等がある。
ブログ「酒井信彦の日本のナショナリズム」開設中。